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長時間労働で発症したうつ病と3度の休職をきっかけに、全てがハッピーに向かうブログ。今の苦しさもハッピーエンドにつながる。止まらない不安に悩む方の背中をそっと支えられたらうれしいです。コメント&Twitterメッセージ大歓迎!

【認知療法】辞めるか辞めないか。それしか選択肢はないか?

こんにちは!

ketoraaaです。

テレビ、新聞、雑誌では、辞任の二文字を求めて大騒ぎです。

政治に意見することがこのブログの目標ではないので、その問題はその問題として置いておいて、今回は認知療法的にこの問題を見てみたいと思います。

認知療法のポイントは、コラム表に代表される、自分の自動思考にツッコミを繰り返し入れて、バランスの取れた思考を身につけることでした。

関連記事:【認知療法】認知療法とは何か - ナチュラルなイキカタ

では、この問題の自動思考(固定観念)と根拠はなんでしょうか?

今の報道、追求の大勢である、

財務省で不正があったので、責任者は責任を取って辞めるべき

としておきましょう。

非常に違和感のない自動思考です。違和感がないあまり、生理現象と同じように自動的に現れます。

ただ、そういった自動思考は、固定観念、強迫観念、思い込みに過ぎないこともあります。(辞任すべきが思い込みなのではなく、あくまで仮置きです。)

それが知らず知らずのうちに積み重なって、私たちを窮屈に縛ってしまうこともあります。

では、次にその自動思考と根拠に対する反証です。

反証をたくさん出せれば出せるほど、バランスのとれた思考がしやすくなるのでした。

なので、できるだけたくさん、思いつく限り書いてみたいと思います。

◯責任の取り方は辞任以外にもある。

◯ノーパンシャブシャブに象徴される官僚政治の反動として、政治主導を目指した結果で、官僚が政治家の顔色を伺うのは、現在の政治主導が機能した結果だ。

◯政治責任を取る場所としては選挙があるのだから、選挙で落ちたら辞めてる方法もある。

◯国会の目的は、政治家が辞めるか辞めないかを議論することではないので、辞めるか辞めないかにエネルギーの大半を費やす必要はない。

◯監視を強めれば強めるほど、物事が良くなっていったことはない。政治家が辞めれば辞めるほど、物事が良くなっていったことはない。

◯選挙で信任された期間は、そのメンバーのやり方で試してみて、それがうまく行かなければ新しいスタート地点にたって、私たちが新しいメンバーを選べばよい。

◯コロコロ個人が変わって同じ問題を繰り返し続けるのではなく、選挙の機能を最大限発揮させる工夫が必要。

◯財務省の不正の本質は、首相や大臣の属人的な個性の問題ではないので、辞めることで解決する可能性は低い。

◯政治家のエネルギーは有限だから、辞めさせることにエネルギーを集中投下しないために、選挙に割く政治家のエネルギーを必要最小限にする必要がある。それには、辞任や解散は必要最低限であるにこしたことはない。

◯辞めたらより良い首相、大臣になるという根拠はない。

◯辞めさせることを目的にことを行わないに越したことはない。

◯処分は、問題解決ではない。

◯責任追及が一義的な問題ではなく、国民が目指す国家像により近づきやすい官僚と政治家のパワーバランスの仕組みを、トライアンドエラーで鍛えていくことだ。だから、うまくいかないことは終わりではなく過程にすぎない。

いまババっと思いついたのはこのくらいです。

気をつけていただきたいのが、認知療法は正しさを追求する技法ではないことです。

大事なことなので強調しますが、認知療法では、正しさは問題にしません。

あくまで、自動思考の根拠と反証によって、物事には複数の見方があることを実感する技法です。

ですので、いまあげた反証が正しい、というわけではありません。

とっつきにくい認知療法を、身近な話題でわかりやすくと思って実験的にやってみました。

反証にも、紙一枚分の工夫を少し応用しています。

関連記事:【認知療法】考えれば考えるほど物事が好転していった経験がありますか? - ナチュラルなイキカタ

ただ、こうした反証に応えた追求や報道は、あまり目にしない気はします。

自動思考に執着していると、心がお出かけし、思考・感情に振り回されて同じところをグルグルしエネルギーを消耗するだけで、問題解決にはならないのでした。